2013年09月29日

は虫類専門誌 クリーパーNo.67レビュー! その弐

1306230001.JPG

○ スペングラーヤマガメ、リュウキュウヤマガメ
創刊から10年以上、人気種は紹介し尽くしたかに思われたが、スペングラーがまだだったか!一昔前まではそれこそ「死にガメ」だったスペングラーも、いつの間にか幾例も繁殖成功していたとは。モエギと分布域も重複するため、おそらく気候帯も同じ。モエギ飼育者として、とても参考になる記事だった。

○加藤進さんのコーヒーブレイク
今となっては飼育不可能な、カミツキガメの話。水槽から逃げ出したカミツキガメがベランダの隅っこで産卵。穴を掘る土などなく、炎天下に産み落とされていたのに、全て孵っていたというではないか!なんという生命力、そして繁殖に賭ける執念。こりゃ、日本でカミツキガメが分布を広げるわけだ。
宮も、似たような経験がある。学生時代の2003年、就職活動で夏場も大忙しだった宮っ子は、ベランダ飼育のミツユビをろくにかまってやれずにいた。ベランダはコンクリート打ちっぱなし、土は無く、捨てようと思っていた古い鹿沼土が、ビニール袋に入れて投げ捨てられていただけだった。
それが、ある時ベランダを掃除すべく袋を持ち上げると… ん?何、この白いもの!?

そう、それは卵だった!袋の底が破れ、土の下のコンクリート面に、数個の卵があったのだ。ビニール袋に潜り込んで産んだのか?それとも、下から押し上げて産んだのか?真実は、分からない。しかし適度な湿り気を持った土のおかげで、卵は元気に成長していた。そして秋、無事に卵は孵化するのだった。
 

と、こんな感じ。アメハコは前回特集されてから10年以上経っており、その間に国内CBの普及、幻だったメキシコ産種のデビュー、新しい分類の提唱… と大きな変化があったため、事あるごとに編集部へ再特集を要望していた。JRSでは、直訴したもの。そしたら、来た!何事も、やってみるもんだね。
ただ、気になるのは今回の論文の有効性。論文って、全部が認められるわけじゃないからね。中にはトンデモなものも少なからずあるわけで、JRS時に今回の論文を安川先生に尋ねたら、あまり好感触ではなかった覚えが・・・

今後、どうなるんだろね?学術界とホビー界には、また別の価値観が存在する。今回の論文がホビー界に浸透するかはともかく、一石を投じたのは事実。アメハコは、今後も目が離せない。ますます、宮は熱くなった。まずは神戸のぶりくらで、今年の成果を発表するぜ!!
posted by 宮っ子 at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 戦慄の書籍レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月28日

は虫類専門誌 クリーパーNo.67レビュー! その壱

P1000764.JPG
 
さあ、来た来た来た!ようやく来たよ、クリーパー。前号からほぼ3か月?隔月誌のはずだけど、1月遅れが当たり前になってるよね。もう、そういうもんだと思ってるから気にしない…

 
○アメリカハコガメの新しい分類
今年の春ごろ、ニッポンのハコガメホビー界に一石を投じた、アメハコの再分類に関する学術論文。それが、阿佐ヶ谷・Herp.Supply(はーぷさぷらい)のGo!!Suzuki氏によって分かりやすく(?)、日本語で紹介された。
正直、難しすぎる(笑)Go!!氏は我々と同じホビイストでもあるので、極力我々サイドに近い記事を書いてくださったのだが、これ、生物科の学卒者でも、理解は簡単でないと思うよ。理学部卒の宮っ子も、半分くらいは読み飛ばしだし(落第生とか言わないで)。あのお方、何者なの…?
さて、宮の気になったとこをピックアップすると、


1.従来のカロリナハコガメ1種・6亜種を、3-3の2亜種に
「カロリナハコガメ」のもとに1種類にまとめられてきた6亜種は、【メキシコハコガメ、ユカタンハコガメ、ミツユビハコガメ】、【トウブハコガメ、フロリダハコガメ、ガルフコーストハコガメ】の、2種に分けられる。

2.でも、フロリダだけは別種かも
3-3の2種に分けたが、フロリダハコガメだけは、独立1種となる可能性もある

3.ニシキハコガメ2亜種は、亜種分別しない
キタニシキハコガメ、ミナミニシキハコガメは亜種分けするほどの差異は無く、同じ1種でいい。でも、ホビーの世界では分けてもいいだろう
 
てな感じ。うーん、確かにわかる。以下、宮の所感。

1.確かにメキシコ、ユカタン、ミツユビって、顔が似てる。寸詰まりで丸っこくて、女性で言えば、"ソース顔"。対してフロリダ、ガルフ、トウブは、すらっとした面長の、淡泊な"しょうゆ顔"。まあ中間的なものいるっちゃあいるんだけど、この分類はワカル。ちなみに宮の女性の好みは、スラッと長身の、富永愛的な淡泊しょうゆ顔だぜ!(←誰も聞いていない)

2.これも分かる!ミツユビ・トウブ・ガルフはパッと見似てるのも多いけど、フロリダだけは、絶対に違うじゃん?判別が難しいベビーも、一目瞭然だし。
それからみなさん、知ってます?フロリダって、性格が違うんだよ!他の亜種と比べて、明らかにスピーディー、身軽。そして、ビビリ!それこそ宮が、ビビったよ?明らかな性格の違いに。モエギみたいに陰湿な引き籠り屋さん(!)というのではなく、すばしっこい鉄砲玉というか… 明るいには明るいから、飼いやすいんだけどね。テレビ、雑誌などの現地レポに出てくるフロリダは、みな、"素早い"をキーワードに上げられている。
分子系統学的な客観的な根拠には欠けるけど、この特異な性格は、独立種としての裏付けとして、ちょっとは考えてもいいんじゃないかな。

3.ニシキに関しては、昔のクリーパーでも言われていたね。確かに、典型的な個体でない限り、曖昧なものが少なくない。しかしわずかな差異にこだわるのが趣味の醍醐味。少なくとも日本では、ニシキの南北分類は続くだろうね。だって、そのほうが面白いじゃん!
 

〜 今号は、熱すぎる。その弐に続くぜ!
posted by 宮っ子 at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 戦慄の書籍レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月27日

配合飼料は、突然に−


長年飼っているハコガメたちに最近、変化が訪れた。それは、配合飼料。長いこと配合には興味を示さなかった者が、次々と単体の配合飼料に餌付いているのだ。
 
んー、なんだろね。ワイルド由来と思しき個体は、たとえ前飼育者さんのもとで「バリバリ配合を食べていました!」的な個体でも、手元に来ると全く食わなかったり。バキバキに盛っていたオスでも、借りてきた猫のようになってしまうことが少なくない。
それでだいぶ苦労したよ、宮は。見て決めた以上、文句は言えないからねえ…
 
経験からすると、変わらない奴もいる。けれど、変わるやつは変わる。屋内のケージをベランダに変えただけで、いきなり神経質になってしまう奴もいる。かと思えば、手に持ったままでもバキバキに餌に喰らい付くモエギとかね。

何をしたらいいのか?餌を変えたり、環境を変えたり、時間が解決してくれることもある。この辺は、経験がモノをいう。クリーパーの巻末に毎回コラムを載せている加藤進氏も、「経験」を非常にアピールしておられるでしょう。爬虫類は、家畜化された犬猫・哺乳類のペット動物とは異なり、まだまだ野生を残した生き物だ。個性も様々というのを、最近すごく実感しています。
 
1309220005.JPG

鯉の餌やカメプロスには見向きもしなかったが、レプトミンに異様な嗜好性を示したフロリダ嬢たち。いまいち、わからない。来季の繁殖へ向け、現在は体力増強中だ。
posted by 宮っ子 at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | カメ飼育日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月26日

最後の孵化−

1309250018.JPG

9月も終盤、夏の卵も残りわずかになってきました。季節の変化を感じ活動を止める者、繁殖行動に精を出す者。そして、孵る者。夏の中盤に産まれた卵が、ようやく孵化しました。

羊膜を厚く被っていたので、顔周辺の幕を切開し、空気の通り道を確保。我が家では初めてとなる亀、無事に卵黄を吸収し、育ってくれるでしょうか。

1309250029.JPG

まだ大きな卵黄を持っている。全体が羊膜に覆われていた
posted by 宮っ子 at 06:00| Comment(2) | TrackBack(0) | カメ飼育日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月25日

未だ成長を続けている… のか?

1309220004.JPG

すでにフルアダルトサイズの広東メスだが、飼育していて感じること。 …まだ、大きくなってる?

甲羅の表面もツルツル、巨頭化した頭部。これ以上成長することは無いかと思ってたんだが、なんか大きくなってるみたいなんだよね。この腹甲を見ると、それが分かる。ワイルド時代のツルツル甲羅の間に、確実に、成長線が出ているんだ。けっこうな年齢行ってると思ったけど、意外と若いのか?この外観も、厳しい自然で揉まれてきたからなのかもしれないね。

少しずつ気温が下がり、暖温帯のカントンは、若干動きが落ちてきた。この個体はもう少し屋外で冷やし、11月頃には屋内へ取り込む予定。そのまま玄関で、3か月ほどの短い冬眠に入ります。
posted by 宮っ子 at 10:42| Comment(0) | TrackBack(0) | カントンクサガメの轟き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月22日

2クラッチ目のカントン、しっかり餌付く―

1309220001.JPG

2クラッチ目のカントンベビーも、無事配合飼料に餌付きました。ハコガメは結構ヒヤヒヤさせられるけど、総じてミズガメの餌付けは楽だね。アダルトでも、早々に餌付いてくれるし。

今年は、サイテスの影響なのかな?特に告知もしてないのに、やたらお問い合わせが多い。しかも、中国人の方が多い!そういえば夏のJRSでも、ようやく性別が分かるかどうかのヤングペアを、アジア系の方がサクッと持って帰る姿に遭遇した。性別が微妙だったし、なにより高価(成人男性の平均月収くらい)だったから、宮っ子は早々に諦めたんだが、あちらは事情が違うのか?去年は落ち着いてて、まったくそんなことなかったんだけどねえ。

残暑も落ち着き、日差しが穏やかになってきました。そんな日はケースを外に出し、ゆっくりと日光浴させて強い甲羅を作ります。
posted by 宮っ子 at 10:49| Comment(2) | TrackBack(0) | カントンクサガメの轟き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月09日

2クラッチ目来たぜ! − 2013年も、そろそろ終わり

ほぼ予想通りで来たぜ!真っ赤なお腹の、ニクいやつ。今年の2クラッチ目、7月の中旬に産まれた卵だね。気温も高く、卵を保管している室内は30℃を超える日が続いたせいか、孵化日数は短めの57日。このくらいだと、メスの出現率が高いようだ。もっともアメハコの経験だから、この種類には当てはまらないかもだけど。

これが産まれたら、あとを残すはトウブくらいかな。これからは、来年の産卵に向けて、メス親たちを太らせるステージに入ります。

1309090001.JPG

保管中の5個中、5個割れる。メス親の健康状態が、孵化率に直結する
posted by 宮っ子 at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | カントンクサガメの轟き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月04日

秋のかほり− ベランダに、カメ戻る

1309010001.JPG

お盆を過ぎたあたりから、夜がほんのり・ひんやり。風が、明らかに変わってきましたね。猛暑日も終わり、今後は最高気温が30℃前後の日々が続き、ぐっと暑さが和らいでくる。30℃って十分暑いんだろうけど、これだけ猛暑の日が続くと、最高が30の日なんて、避暑地のバカンスみたいに思えてくる。
 
そんな9月の初めに、ベランダへハコガメを戻しました。もう、酷暑の心配はなさそうだからね。これから日ごとに日長が短くなる。カメにとっては、季節変化を感じてもらったほうが繁殖の都合がいい。写真は、トウブハコガメのメスたち。夜中に水を掛け、少し涼しくなったところ。
宮っ子の周りでは少しずつ夏の虫の声が小さくなり、秋の虫が勢いを増しています。
posted by 宮っ子 at 21:14| Comment(2) | TrackBack(0) | カメ飼育日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月02日

ニッポンの、サイコホラ− 〜 三井記念美術館・大妖怪展 〜


週末は、ちょっと遠出して日本橋へ。目的地は、三越前の三井記念美術館。この夏の特別展示として開催中の、大妖怪展へ行くためだ。

中世から近世までの日本の妖怪変化の歴史を、能面・絵巻・浮世絵・版本などの優品でたどり、現代の妖怪を代表する水木しげる氏の「ゲゲゲの鬼太郎」へとつながる妖怪の系譜を見渡します− 

実は、民俗学に強い興味のある宮っ子。妖怪−もののけは、当時の人々の社会規範や人生観を映す鏡だ。日本人の風習や習俗を語る上で、妖怪を抜きには語れない。しかもこの猛暑にエアコンの人工的空調ではなく、ニッポン古来の妖怪に肝を冷やし涼を取るなんて、なんとも粋な残暑の過ごし方じゃないか!(ただの物好き?)

     〜 〜 感想 〜 〜

宮っ子の期待していた、庶民の社会生活・思考の鏡というよりは、浮世絵や絵巻物など、古美術の鑑賞的な意味合いの深かった同展示。でも歴史的資料に触れられたのは貴重な体験だ。

中でもとても惹かれたのが、「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげる氏による妖怪原画の数々!
正直、大昔の絵巻物やらは、価値観も何もかもが違い過ぎて、現代人に理解するのは難しい。しかし大正生まれでまだご存命の水木氏。日本古来の価値観と、現代人の感覚を併せ持つ氏による妖怪図画の数々は、伝統に忠実に沿いつつも、現代人の我々へも十分に訴えかけるリアリティを持っていた。

NHKドラマのヒットもあり、ここ数年にわかに沸き立つ妖怪ブーム。今後も、定期的に同様の展示が催されることだろう。来年は、どこでどんな展示があるかな?日本の粋が、来年も楽しみになってきた。
posted by 宮っ子 at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする