2015年04月11日

ちょっと、癖がある。アメハコの餌付け 〜その2

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2.配合への移行 − 条件反射

バランスや利便性を考えると、メインは配合に餌付けたい。飼育が格段に安定化するからね。生き餌を食べるようになったら、徐々に配合に慣らしていこう。そこで、ちょっとしたコツがある。


○条件反射を狙おう

条件反射とは、動物において、訓練や経験によって後天的に獲得される反射行動のこと。ソ連の生理学者イワン・パブロフによって発見され、パブロフの犬の実験で有名になった。(Wikipediaより引用)

アメハコは人に慣れやすいので、生き餌を与えていると次第に、飼育者を見上げて寄ってくるようになる。飼育者のことを、餌をくれる存在として認識するわけだ。人を恐れなくなる。こうなったら、飼育容器に餌を放り込むだけでなく、ピンセットからの給餌に移行しよう。ピンセットに挟まったものは、餌だ。食べられると、認識させるのだ。これが、条件付け。

ピンセットの生き餌を追い回すようになったら、しめたもの。ドサクサにまぎれて、配合に変えてしまおう。きっと、追い回してくれるはずだ。ピンセットの先にあるのは餌だという"条件"に、"反射"してくれる。そして配合の味と匂いに慣れたら、置いた配合でもがっつくようになる。

〜  〜  〜

まあ難しく考えなくても、初めから配合をパクついてくれる個体も少なくない。でもアメハコベビーはやっぱり癖のある個体が多いのは事実。知人も毎年孵化させては、何頭も落としてしまっている。このへんに関してはガチ水棲ガメのほうが明らかに楽だな。カントンやミスジで、苦労したことないもの。
とりあえず食べだせば、あとはとても飼育しやすいカメに早変わり。最初が、肝心だ。こいつらも気を抜かずに育てよう!
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2015年04月09日

ちょっと、癖がある。アメハコの餌付け 〜その1

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フロリダが産まれて、1週間が経過した。アメリカハコガメベビーの餌付けはだいたい、このくらいから始まる。一度餌付いてしまえばその後は全く難しいことはないんだが、やっぱアメハコは、餌付けに若干の癖があるんだよな… 方法はいろいろあるみたいだけど、ウチでのやり方を。

    〜    〜    〜

1.「食べること」が最優先
ウチでは何よりも、まず"食べること"が最優先。食べなきゃ、何も始まらないという考えだ。だから初めには、なんでもいいから嗜好性の高い餌を与えることにしている。
昆虫や生餌の味を先に知ってしまうと、バランスの取れた配合に餌付きにくくなる、という話も聞く。生餌だけだとバランスを取るのが難しいし、安定供給も難しい。この考え方も、あると思う。

でも食べなかったら、何にもならんのだよな… 配合に馴染まない個体に頑なに与え続けても、ホントに食べないからね。餌付いてるならともかく、これからの個体と根競べしても、爬虫類って死を待つだけだから。だから宮っ子は、まず何でもいいから食べる方に持って行きたい。1ヶ月ワームを続けて与えたところで、死にはしないもの。だからまずは栄養無視で、とにかく嗜好性の高いものを与える。ウチで成績がいいのは、これ。

・肉類
ひき肉、牛ハツといった肉類。野生のベビーがいわゆる肉を食べる機会はまずないだろうけど、ベビーは生の肉類をとにかく好む。アジアン水棲ガメと異なり、しっかり消化もしてくれる。ひき肉は脂肪もあるが、成長期だし問題ないだろう。むしろ体力のないベビーには、保険のために脂肪をつけさせたい。

・ミルワーム
嗜好性はすこぶる高い。キープも楽。ただ外皮が硬く産まれたてのベビーには消化が辛そうなので、脱皮したてのホワイトワームを与えたい。また市販のサイズは若干でかいので、ウチでは自家養殖して、一口サイズを確保している。春のハッチシーズンに合わせるように、冬のうちから殖やしておこう。

・ワラジムシ
ミルワームのうねうね動きに反応しなくても、ワラジのカサカサにがっつく個体は少なくない。屋外で取ってきて、与えてみよう。ダンゴムシに比べ外皮が柔らかいのが利点。ただ動きが早いので、トロくて捕まえられない個体には、ダンゴムシの方がいいかもしれない。両方、キープは簡単だ。ただ水気を切らすとあっけなく全滅するので、保水には十分注意。

〜 続く
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2013年12月05日

カメがいる場所を、計ろう−

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3段温室の、2階と3階の様子。夜間で、2度も温度が違う。意外なことに24℃が、最上階の3階だ

去年あたりから、気付いたこと。温室って、場所によって温度が大きく違う!

温度計をいろんなとこに置いたとき、はじめは、温度計が壊れているのかと思った。だって、サーモの設定と全然違うんだもの!でもサーモと同じ場所に置いてみると… 確かに一致する。複数の温度計で試しても、みんなそうだった。

原因は、保温の方法だろう。温室は小さいから、熱源との距離で温度の伝わり方がぜんぜん違う。しかも無風で対流に乏しいから、暖かいとことそうでないとこができてしまうんだなあ。よって今年取り組んでいるのは、"カメがいる場所を計る"こと。10p高さが違うと温度が違ってしまうってこと、ザラだからね。
そして階によって温度が異なるので、種類を分けている。暖かい階には熱帯産、次に暖かい階には亜熱帯産、とね。
これがハマれば… 今年は、さらなる結果を得ることができるかな?
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2013年04月14日

タマゴは、何度まで耐えられるのか!?

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今年も続々と生まれてきているハコガメたちですが、危ない時も何度かありました。

それは、温度!温室は「爬虫類サーモ」で管理しているのだけど、なにせ狭い温室のこと。熱源からの距離や場所の影響を大きく受けるので、局所的にホットスポットがあったり、温まらない場所があるんです。
だから、宮っ子は孵卵ケースに最高最低温度をセット。25〜31℃くらいで安定してた…と思いきや、甘かった!
1度やったのは、34℃。これでもヤバいと思った。だから設定温度を見直したんだけど、その数週間後… なにげなく見たデジタル計は、なんと最高温度37℃!暑い、いや、熱い!人肌より上だよ、こりゃ。半分諦めかけたけど、晒される期間が短かったためか、無事産まれてきてくれました。短期間なら、ここまで来ても耐えられるようです。

この1件があってから、ますます温度をちゃんと計るようにしたよ。低温のほうはけっこう大丈夫だろうけど、高温は怖い。高すぎるくらいなら、低くていい。これから気温も上がってくるし、ますます気をつけなきゃなりませんね。
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2012年08月17日

ハコガメの、子ガメの餌付け

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7〜8月に孵化した、トウブハコガメの子ガメたち。いまが、我が家では餌付けシーズン真っ最中です!

まず初めに使うのは、やはりミルワーム。配合飼料をはじめから食べてくれればいいのですが、なかなか慣れない個体も多いので。食べなければ始まらないし、栄養は二の次!ということで、餌付けは嗜好性の高い活餌で。その中でも消化にやさしい、脱皮したての白い幼虫を重点的に与えます。

そのうち、ピンセットを差し出すと餌だと思って興奮して出てくるようになります。そうしたら、配合飼料への移行段階です!一段ずつ、いきましょう。

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すぐに、ピンセットから餌を採った個体
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2012年05月23日

ハコガメの拒食? モエギハコガメ、アメリカハコガメなど-

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導入したてのハコガメは、輸送後のショック、また環境が変わったストレスから、拒食を引き起こすものがいます。全く気にしないズボラな個体もいるのですが、特に大型のWC個体ではよく見られるようです。

幸い、ウチのモエギハコガメたちは拒食などどこ吹く風、毎日ものすごい量をバクバク食べています。でも、餌付けの時は少し気を遣いましたね。大事なのは、暗く、静かに。そして見過ごされがちなのが、温度と湿度を高めに保つこと。昼間なら30℃、60%くらいは欲しいところです。一匹で、落ち着かせてあげましょう。
置き餌をして食べるようなら、それを続けて。なるべくこまめに少量を与えて、「飼育者は無害で、餌を持ってくるイイ奴だ」と擦り込ませるのです。飼育者に慣れれば、劇的に飼育は楽になるはずです。
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2012年03月26日

じょうずな飼い方 〜  ハコガメの、産卵用セット!

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カメの産卵が近くなったら、メス親を別ケージへ移します。

普段のケージの土の深さは、1p程度。産卵用に穴を掘るハコガメは、それでは正常に産んでくれないため、産卵のために一時的にお引越しさせるのです。我が家で使っているのは、グリーンライフのビニール温室3段。中に衣装ケースを入れ、土を10p程敷いています。

脱走の防止に、蓋をカンタンに加工できるのも、衣装ケースのメリットです。このケージを28度ほどに保ち、雌の産卵に最適な環境を提供しましょう!ミツユビやトウブなど、寒さに強い種類なら低めの温度でも産みますが、フロリダハコガメみたいにより温暖な地域に生息するものは、繁殖期の高温を再現しないと、産んでくれません!
タグ:繁殖
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2012年01月25日

"お友達効果"で食欲増進?

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複数飼育の効果として挙げられるのが、食欲増進効果です。
 
おそらく、ライバル心でしょう。同種(似たような種)の個体がいることである種の緊張が走り、それがたまたまよい方向に作用した。"あいつがいるから、自分もちゃんと飯を取らなきゃいけない!負けてられない!"そんなものを感じます。間違っても、お友達を喜んでいるわけではありません。結果的に、よく食べるというだけです。しかし金魚でも同様の事例が見られるようで、よく摂食した結果、早く大きくなったという報告があります。
 
先日やってきたモエギですが、神経質さの見られた1頭目が、2頭目を同じケージに入れると明らかに活発化し、人前でもよく餌を食べるようになりました。アメハコでもよくあるのですが、食事中、目の前にうまそうな餌があるのに、あえて他の個体がくわえているものを狙って、奪い合いになることがありませんか?ウチは、よくあります。

でも、怯えて餌を摂れなくなるケースも多いです。他の個体を攻撃するものもいます。なので同じくらいの活発さ、食欲のものを選びましょう。あくまで、一つの参考事例です。油断は禁物、ウチでもしばらく、観察を欠かさないようにしましょう!
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2012年01月24日

カメに、"お友達"は要るのか!? 

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「1匹じゃ寂しそうだからお友達を入れてあげよう」 
よく聞く言葉です。しかしカメの飼育では、基本的に単独飼育が望ましいとされています。理由は、以下のとおり。

1.噛み合う
肉食・雑食性の亀は、お腹が減ると餌だと思って、同居している他のカメをよく噛みます。カメの噛み付く力はかなりのもので、尻尾や指はもちろん、時には甲羅まで欠損してしまうこともあります。まだ柔らかいベビーのうちなら、なおさらです。欠けは多少はふさがりますが、基本的に一生残ります。尻尾が無くなってしまったら、うまく交尾ができず、繁殖できない可能性もあります。

2.十分に餌を摂れない
複数を同居させると、種や個体の性質によって、十分に餌を摂れないものが出てきます。勢いのいい奴がみな食べてしまって、気の弱いものはビビッて食べられません。餌を起きっ放しではなく、個別に、ちゃんと食べているかを確認しなければなりません。

3.同居がストレスになる
個体の性格にもよりますが、あまり活発でない個体は、よく動く個体がいると強いストレスになるようです。いじけて、隅の方で小さくなっています。


・・・と、基本的にはカメの飼育では分けたほうが無難です。しかし、多頭飼育で得られる効果があるのも、事実です。

続く
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2011年08月21日

チビガメの、ちょっと凝った飼い方

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飼おうと思えば、100均ショップのタッパーでも十分飼えてしまうのがハコガメ。楽なんですよね。汚れたら、カメごと(!)洗えるし。でもそれでは味気ないと思った、そこのあなた。そんな方は、ほんのちょっとだけレイアウトに凝ってみてはどうでしょう。

これは、市販の衣装ケース。しかし土を敷き、自然なシェルターを置き、植物を入れたら… ほら!まるで、森の中にいるみたい。床材には腐葉土と赤玉土のミックス、これで土壌常在菌による、排泄物の分解をしてもらいます。
自由に潜ることができ、湿ったシェルターもあるので湿度は常時70%以上。乾燥による甲羅のいびつな成長なども、ここでは起こりません。屋外ほど光がないので、植物は半隠棲のものを選びましょう。

小さいからこそできる、ハコガメベビーの飼育法。関東以南なら、屋内の無加温飼育が可能です。強い紫外線を必要としないのも、ここでは利点。なかなかご家族の理解が得られない方は、こんな飼育法を提案してみてはどうでしょう?これなら家族団らんの空間でも、皆で楽しむことができますね。
posted by 宮っ子 at 20:08| Comment(0) | TrackBack(0) | じょうずな飼い方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする