2017年02月26日

クリーパーNo.77 コブイモリと山の亀

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○ベトナムコブイモリ
ベトナム北部の山間部に位置し、避暑地として人気を集めるタム・ダオ。観光ホテル周辺でも見られるこのイモリは年間を通して渓流中で発見され、冬眠はしないと書かれている。深い森に囲まれているため、乾季でも夏眠の必要はないようだ。ウチにもいるモエギはこのへんでも見られると、別の筋で聞いたことがある。

○ホンコンコブイモリ
香港島において、標高30〜940mの緩い流れの小河川周辺に棲むという。山間部だが、高山というほどでもない。鬱蒼とした常緑広葉樹林に囲まれ、薄暗い林床を生活の場にしている。生息地の水温は冬でも12.5℃を下回ることはないとされ、不活発にはなるんだろうが、これまたガチな冬眠をすることはないようだ。
冬は乾季で涼しく、日本のサンショウウオなんかと同じく、冬に繁殖活動を行うらしい。なおウチにもいるミスジハコガメも、香港島に分布している。

 ※ ※ ※

緯度的には亜熱帯に位置しながら山間部のため、冬はそれなりに寒くなる。だが温帯みたいに氷が張るほどでは無く、せいぜい動きが鈍る程度ということのようだ。これ、モエギやジャノメとドンピシャ。どちらも亜熱帯の山間部、森林棲の種類だ。これらのカメについて具体的なデータは乏しいが、生息地も近いので、おそらくこれらのコブイモリ類と似た環境に棲息していると思われる。
暑すぎず、寒すぎず― 日本の本土より遥か南だけど、人間にとってもコブイモリの地域の方がずっと暮らしやすいんじゃないかこれ。
何気なく開いてみたら、具体的なデータが載っていて亀飼育にも大変参考になる回でした。
ラベル:みーちゃん
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2017年02月22日

最新号のクリーパーNo.77 その1

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2月になって、ようやくクリーパー77号が届いた。隔月誌のはずだけど、届いたのは半年ぶり?7月の大阪れぷタイルズフィーバーレポが載ってるって、なんなのよ!いま2月だよ、U田川さん!(笑)しかしこれだけ濃い雑誌もそうそうないので、今後も楽しみにしております。今回とてもためになったのは、以下。
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2015年03月30日

爬虫類専門誌 クリーパーNo.72号レビュー!

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ようやく新刊発売!前の号がちょうど冬東レプの時に出たから、ほぼ4か月。隔月どころか、季刊誌すらも大幅に超えてるな… けどこれほど濃い本も、そうそうないからなあ。

1.スッポン特集
実は、宮はスッポンがすごく好きである。コガシラスッポンやオーブリーフタスッポンといった変化球よりも、このジャンルに限っては、基本形が好き。シナスッポン、トゲスッポン、フロリダスッポンあたりが特に好きだが、シナが1位!温度管理が必要ないこと、適度な縦のボリュームがめっちゃそそる。僅差で2位にフロリダ、3にトゲ。トゲは飼いやすいけど、甲羅が薄すぎるのがね… キタインドハコスッポンも大好き!こんもりとした存在感、あの黄色スポット。あの模様のまま大人になってくれたらな… あっ、ミヤビスッポンも捨てきれない。

今回興味深かったのは、ナイルスッポンの「遊び行動」について。アメリカはスミソニアン博物館で飼われていたナイルスッポンはストレスからか、自らを傷づける行動が多かったという。ところが水槽内に「遊具」を入れた結果、それらをつついたり動かしたりという「遊び」が見られ、自傷行動はなくなったという。ハムスターに回し車を入れてやるのと、同じ原理かな。

これ、なんとなく分かる。スッポンって、ものすごく表情があるもの。目がキョロキョロして、こまめに頸を振って餌を探すような行動をするし、動きは素早いし。なんとなくだが、カメの中でも知能が高い気がする。そういう動物が何もないところに閉じ込められると、退屈で滅入ってしまうのかもしれない。ハコガメでも無駄に高いところに登る行動が見られるし、ただ「生きる」だけでなく、ワンランク上の精神世界があるのかもしれないね。

2.原点回帰?フィールド紀行多し

今回、厚くないか?冊子が。しかも内容が、盛りだくさん。発刊が大幅に遅れただけに、それだけ盛り込んでくれたということかな。
今回目立ったのは、フィールド紀行の多さ。スッポン漁、日本産爬虫・両生類ウォッチング、アマゾンにガラパゴス紀行。ペットショップに行けば豊富な成体があまりに簡単に手に入る今、彼らが野生動物であるという認識を失いがちだ。しかし、まだまだ野生個体の流通が多い爬虫類。フィールドを抜きに、爬虫類は語れない。彼らが棲んでいる環境を知ることで、飼育にも大いに参考になるはず。

落ち着いてしまった今でこそフィールドに出かける機会は少なくなったが、日本でもまだまだ、生息環境はあるはずだ。時間を見つけては、フィールドワークに出てみたい。そんな気持ちを思い起こさせてくれる、最新号だった。
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2015年03月15日

本当は怖い動物の子育て 〜 レビュー其の2

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本当は怖い動物の子育て (新潮新書) 竹内 久美子 (著)


著者は、人間の価値観からすれば残酷極まりない動物の繁殖戦略について、合理性という名の法則を導く。それを元に、我々人間社会における児童虐待や意図的な子殺しについても、大胆に踏み込んでいく。人間は倫理や規範など文化面での可塑性が大き過ぎるため、自然界の法則をそのまま人間社会に当てはめるのは無謀だ。だが原始社会を色濃く残すアマゾン先住民らを例に取ることでその図式をシンプル化し、巧みなアプローチを見せる。

アマゾンのある部族では、新生児の生殺与奪は母親の手中にある。ここでは夫が分からない場合や双子の場合の多くは、"精霊として天に還される"。確固たる配偶者のいない状況では十分な手助けが得られず、育児のチャンスを不意にする。また資源の限られた環境下において負担の大きい双子は、共倒れへの地獄道だ。
現代社会のような、手厚い社会保障のない中に限った話だが− 場合によって育児を中断したり適応度の低い子を排除したりというのは極めて合理的な繁殖戦略に他ならず、彼らが長い歴史の中で導き出した、最適の生存戦略だったのだ。

   〜   〜   〜

こうして考えると現代社会での児童虐待というのも、動物たちの繁殖戦略との共通解が見えてくる。もちろんこの文明化した社会の中で、我々が動物たちと同じ行動を取ることは許されない。だが繁殖戦略の原理に触れ、虐待が起きやすい状況を知ることで、それを防止する社会を作ることができるのではないだろうか。
単に珍奇な動物紹介に終わらず掘り下げて戦略の本質を暴き出し、本来比較不能なはずの現代人の社会問題に迫るという、革新的なアプローチ。動物について学ぶつもりが、知らずのうちに現代社会問題まで考えさせられる、実に深い一著だった。

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むにゃむにゃ、よくわかったニャ… 完全に野生を失った、みーちゃん
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2015年03月12日

本当は怖い動物の子育て 〜 レビュー其の1

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本当は怖い動物の子育て (新潮新書) 竹内 久美子 (著)

衝撃的なタイトルに、思わず惹かれてしまった。生物学の域に留まらない著者の博学さ。

 バリエーション豊かな、動物たちの繁殖戦略。だが人間からすれば残酷であったり、一見不条理に映るやり方というのも、動物界には珍しくない。

その例が、育児放棄だ。たとえ2児を産んでも一方しか育てないという、一見無駄な習性を持つジャイアントパンダ。だがこれは、母乳という限られた資源を最大限に生かすための最適戦略に他ならない。本命は、あくまで大きな第一子。小さな第二子は、予備用の"スペア"でしかない。第一子に不測が起きた場合にのみ、第二子を世継ぎとして育成する。雌パンダの多くは第二子を、当然の如く見殺しにするのだ。

 南アジアのハヌマンラングールという猿は、1頭の雄が複数の雌を抱え、群れを所有する。時たま外部の雄が乗っ取りを企て、群れを統治する雄に戦いを挑む。外部の雄が乗っ取りに成功すると、まず行うのは群れの子ザル殺しだ。新しい雄にとっては血の繋がらない"連れ子"など、なんの意味も持たない。他人(他猿?)の子ザルが成長し母ザルが次に発情するのを悠長に待っていれば、その間に今度は自分が戦いを挑まれるかもしれない。ならばと新参オスは戸惑うことなく、いたいけな子ザルに牙を剥く。
 雄が雄なら、雌も雌だ。最愛のはずの我が子が殺されると雌たちはすぐさま発情し、憎んでも憎みきれないはずの仇敵に、いとも簡単に尻を突き出す。悲しむ暇があるなら早く妊娠して次の子を育てたほうが、結果的に子孫を多く残せるという理論だ。

   〜   〜   〜

 残酷さの裏側で完璧なまでに洗練された、動物たちの"tactics"。それはコストと見返りという経済原理を磨き上げた、合理性の極致に他ならない。結果的に繁栄に繋がるならば、見殺しだろうが子殺しだろうが、動物たちは平気でやってのける。そこに情念なんぞが入り込む余地はなく、動物からすれば、我々人間の"愛情"や"倫理観"なんてものがいかに人間本位の偏った価値観であるかを、読者は身につまされることになるだろう。

〜 続く
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2015年02月14日

〜世界ぐるっと爬虫類探しの旅〜 レビューその2

世界ぐるっと 爬虫類探しの旅 〜不思議なカメとトカゲに会いに行く [単行本] / 加藤英明 (著); エムピー・ジェー (刊)

そして飼育の大きな参考になったのが、現地の環境だ。

たとえば、南アフリカに生息するソリガメ。植物もごくまばら、それも乾燥に特化した多肉植物ばかりという、極限の地に棲むリクガメだ。彼らの生息地はいわゆる、"乾燥帯"。暑くてカラカラで、夜は寒くなる− 乾燥帯の爬虫類というと我々はそんな環境をイメージし、水場もない極端な高温乾燥に曝してきたのではないだろうか。
たしかに日中の地表は、絶えず太陽の照りつける炎天下だ。だがいかに乾燥地に適応進化してきたとはいえ、我々と同じ脊椎動物だ。生命維持の根源的な原理は、そう変わらないはず。彼らは好き好んで、自ら過酷な環境へ飛び出していくだろうか?

答えは、Noだ。暑熱の時期、"極限のSurvivor"たちは植物の根元や岩陰に潜り込み、日中の焦熱地獄をやり過ごす。少し掘ればわずかながらも湿気が存在し、乾燥からも逃れることができる。日中に暖まった岩石は夜になっても適度な温もりを維持し、砂漠の冷え込みから守ってくれる。彼らが活動するのは、日の出・日の入りの涼しい時間帯だけだ。「乾燥帯」の一言では表しきれない、真実がそこにあった。かつて多くの爬虫類飼育者たちは、これを見過ごしてきたのではないだろうか?

      〜      〜      〜

私は所詮、日本を出ることのない身だ。いくら本を読んだところで現地の経験に勝るものはなく、全てを分かったようなしたり顔は愚行以外の何ものでもない。しかし確かな写真の腕と、状況を的確に伝える加藤氏の表現力。少なくとも現地の情景を思い描くには、この一冊でも十分なはずだ。

1枚1枚の写真に目を点にし、フィールドでの事欠かないエピソードにほくそ笑み、吸い込まれるようにページをめくる。本を閉じるころにはいつしか、自分が本当に現地で爬虫類たちに出遭ったかのような錯覚に包まれているに違いない。

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出遭った錯覚に包まれている、みーちゃん。行きたいニャ…
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2015年02月11日

この本がためになる! 〜世界ぐるっと爬虫類探しの旅〜 レビューその1

世界ぐるっと 爬虫類探しの旅 〜不思議なカメとトカゲに会いに行く [単行本] / 加藤英明 (著); エムピー・ジェー (刊)

以前紹介したけど、すごく好きなので改めて。飼育のヒントもそこかしこ。

エムピージェーから出版されている、「世界ぐるっと爬虫類探しの旅」。幼い頃から爬虫類大好きな加藤英明さんが、珍奇な爬虫類たちと出会うべく、世界中のフィールドを駆け巡るという内容だ。ガラパゴスのゾウガメ、トルクメニスタンのオオクチガマトカゲ、南アフリカのソリガメ・・・  いやあ、これがおもしろかった!
      ※      ※      ※

まず感じたのは、実際に出会うことの難しさ。たとえば、日本じゃホームセンターでもゴロゴロ売られているリクガメたち。種によっては子どものお小遣いでも買えてしまう値段だが、フィールドでの棲息密度は驚くほど低い。しかも実際の棲息地はかなり限られているため、そもそも場所を掴むのが難しい。

そして、フィールドで動くことの困難さ。野生生物の多くは人間の活動によって本来の生息域を追われているため、見られるのは多くの場合、いわゆる「辺境の地」となる。果てしなく広がる、砂漠や密林− 生物の気配を掴むためには彼らの目線になって、自身の足で歩かなければならない。想像を絶する高温や多湿が、容赦なく体力を奪ってゆく。欠かせない水や食料・就寝具だって、誰も与えてくれない。大荷物を背負い、道なき道を行く。

行く手を阻む厳しい自然、常に付きまとう毒蛇や毒虫の危険。政情不安定の地では強盗や密猟者など、人間すらも敵になる。その中で情報を集め、選択し、自らの判断だけを頼りに道を切り開かなければならない。爬虫類たちに出遭える保証など、どこにもない。日本から何日も、何10万円もかけて行ったって、野生生物には関係ない。拭い去れない不安が、冒険者を襲う。

だがそれ故、実際に出会えたときの感動は何ものにも代えがたいことだろう。日本じゃ一般種扱いのロシアリクガメだが、加藤氏がウズベキスタンの大砂漠で寝床の穴から引っ張り出したときには、思わず立ち上がって拍手を送りたい気分になってしまった。

〜 続く
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2014年04月25日

は虫類専門誌 クリーパーNo.69レビュー!

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ようやく来たよ、クリーパー。隔月誌のはずなのに、遅れること2か月弱… 隔月どころか、季刊すら大幅に超えてるじゃん。この値段でこれだけの情報量を得られるんだからあまり文句は言いたくないが、遅れ過ぎだよ… ならせめて、「季刊」と名乗ってくれないかな?なら、そのペースで待つからさあ。

と、気を取り直して今回のレビュー。

○スッポン特集
宮は実は、ものすごくスッポンが好きである。なにせ、この世界に踏み込んだきっかけが、500円のスッポンだったから。ヘンテコな形のものよりも基本的なのが好きで、シナスッポン、フロリダスッポンがお気に入り。
今回はハコスッポンにフタスッポンと、ハコガメ好きには共通項の2属。"スッポン界のマタマタ"ことオーブリーとか、情報が皆無なのに、よくここまで調べたもんだ。頭部の形状から食性を推定するとは、なるほどね。形態には、生態の大きなヒントが含まれている。もっと観察しなければ。

○トラバンコアリクガメを求めて
何度か掲載されている、カミハタ養魚・中井氏の、現地レポ。道に迷い、文化の違いに混乱し、フィールドで無数の蟲たちに行く手を阻まれ… それだって、お目当ての生物に出遭えるとは限らない。ちょっとやそっとのやる気じゃあ、到底達成できないことだ。日本にいて、ショップへ行けば簡単に成体が手に入る。これって、ものすごく恵まれたことなんだなあと再認識させられる。

○サルファーモニターの繁殖
数年前、コモドオオトカゲで衝撃的な研究結果が発表された。なんと、単為生殖をするというのだ!しかも陸棲最大の爬虫類、これほどの高等生物で。いったい、だれが想像できただろうか?それが、サルファーでも起きうることに、再び衝撃。
丸山動物園でもミズオオトカゲで同様の報告があるし、オオトカゲは他にも単為生殖できるのがいるんだろうなあ。
トカゲであり得るなら、もしかしたらカメも… と思わずにはいられない。
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2014年01月02日

は虫類専門誌 クリーパーNo.68レビュー!

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さあ、ようやく届いたクリーパー。隔月誌のはずが3か月おきになってるというのは、もう突っ込みはやめましょう(笑)この不景気、雑誌の発行部数も激減しているのにこれだけクオリティの高い情報を得られるのは本当にすごいと思う。
さて、気になったトピックを。

1.ブリーダーイベントレビュー
今年はぶりくら、初参戦!イベントを内側からもガッシリ楽しんでくる… はずが、店番でほとんど回れず。だから全体の盛り上がりは全く掴めなかったんだが、今年もいろんな種がいたんだねえ。でも目新しいのはブチイシだけかな?例年より、カメのショットが少ないのはそのためか。編集長、ウチのブース来たのに写真撮ってくれないんだもん…

2.注目の爬虫両生類
コノハトカゲ− 昨年、JRSで見て、値段抜きに素直に度肝を抜かれたトカゲ。日本には9年ぶりとな!やはり相当注目されたトカゲだったんだ。この模様、野生の奇跡としかいいようがない。
そしてネルソンハコガメ!しかも2亜種が同時入荷とか、すごい時代が来たもんだよ。洋書でさえ情報はごく少数なのに、実物が来るなんて… ヌマハコガメはムリだから、ネルソンが事実上の入手最難関種になるわけだ。いつかは行きたい… でもペアで、高級車が2台は買える値段って、なんなんだよ…

3.スッポン科の分類と自然史
ついに来た、スッポン特集!実は宮っ子は中学時代、ものすごくスッポンが好きだった。しかしフロリダ、トゲスッポンとベビーを何度も死なせてしまい… あの頃は、分かっていなかった。あの独特過ぎる形、生態、たまらない!ハコガメ好きの宮だが、ことスッポンに関しては箱スッポンよりも、日本人のイメージする「スッポン」に近い、シナスッポンやフロリダスッポンに惹かれる。トゲスッポンはちょっと薄平べったいかな。

しかし今号は写真もないし、ボリュームもない。「スッポンとカメとの違い」をクリーパーで語られても… 
そろそろ特集種のネタ切れで、ネタを引き延ばしているように見えちゃうなあ。来号は頼みますよ!スッポンて、バリエーションも豊富なんだから! 
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2013年09月29日

は虫類専門誌 クリーパーNo.67レビュー! その弐

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○ スペングラーヤマガメ、リュウキュウヤマガメ
創刊から10年以上、人気種は紹介し尽くしたかに思われたが、スペングラーがまだだったか!一昔前まではそれこそ「死にガメ」だったスペングラーも、いつの間にか幾例も繁殖成功していたとは。モエギと分布域も重複するため、おそらく気候帯も同じ。モエギ飼育者として、とても参考になる記事だった。

○加藤進さんのコーヒーブレイク
今となっては飼育不可能な、カミツキガメの話。水槽から逃げ出したカミツキガメがベランダの隅っこで産卵。穴を掘る土などなく、炎天下に産み落とされていたのに、全て孵っていたというではないか!なんという生命力、そして繁殖に賭ける執念。こりゃ、日本でカミツキガメが分布を広げるわけだ。
宮も、似たような経験がある。学生時代の2003年、就職活動で夏場も大忙しだった宮っ子は、ベランダ飼育のミツユビをろくにかまってやれずにいた。ベランダはコンクリート打ちっぱなし、土は無く、捨てようと思っていた古い鹿沼土が、ビニール袋に入れて投げ捨てられていただけだった。
それが、ある時ベランダを掃除すべく袋を持ち上げると… ん?何、この白いもの!?

そう、それは卵だった!袋の底が破れ、土の下のコンクリート面に、数個の卵があったのだ。ビニール袋に潜り込んで産んだのか?それとも、下から押し上げて産んだのか?真実は、分からない。しかし適度な湿り気を持った土のおかげで、卵は元気に成長していた。そして秋、無事に卵は孵化するのだった。
 

と、こんな感じ。アメハコは前回特集されてから10年以上経っており、その間に国内CBの普及、幻だったメキシコ産種のデビュー、新しい分類の提唱… と大きな変化があったため、事あるごとに編集部へ再特集を要望していた。JRSでは、直訴したもの。そしたら、来た!何事も、やってみるもんだね。
ただ、気になるのは今回の論文の有効性。論文って、全部が認められるわけじゃないからね。中にはトンデモなものも少なからずあるわけで、JRS時に今回の論文を安川先生に尋ねたら、あまり好感触ではなかった覚えが・・・

今後、どうなるんだろね?学術界とホビー界には、また別の価値観が存在する。今回の論文がホビー界に浸透するかはともかく、一石を投じたのは事実。アメハコは、今後も目が離せない。ますます、宮は熱くなった。まずは神戸のぶりくらで、今年の成果を発表するぜ!!
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2013年09月28日

は虫類専門誌 クリーパーNo.67レビュー! その壱

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さあ、来た来た来た!ようやく来たよ、クリーパー。前号からほぼ3か月?隔月誌のはずだけど、1月遅れが当たり前になってるよね。もう、そういうもんだと思ってるから気にしない…

 
○アメリカハコガメの新しい分類
今年の春ごろ、ニッポンのハコガメホビー界に一石を投じた、アメハコの再分類に関する学術論文。それが、阿佐ヶ谷・Herp.Supply(はーぷさぷらい)のGo!!Suzuki氏によって分かりやすく(?)、日本語で紹介された。
正直、難しすぎる(笑)Go!!氏は我々と同じホビイストでもあるので、極力我々サイドに近い記事を書いてくださったのだが、これ、生物科の学卒者でも、理解は簡単でないと思うよ。理学部卒の宮っ子も、半分くらいは読み飛ばしだし(落第生とか言わないで)。あのお方、何者なの…?
さて、宮の気になったとこをピックアップすると、


1.従来のカロリナハコガメ1種・6亜種を、3-3の2亜種に
「カロリナハコガメ」のもとに1種類にまとめられてきた6亜種は、【メキシコハコガメ、ユカタンハコガメ、ミツユビハコガメ】、【トウブハコガメ、フロリダハコガメ、ガルフコーストハコガメ】の、2種に分けられる。

2.でも、フロリダだけは別種かも
3-3の2種に分けたが、フロリダハコガメだけは、独立1種となる可能性もある

3.ニシキハコガメ2亜種は、亜種分別しない
キタニシキハコガメ、ミナミニシキハコガメは亜種分けするほどの差異は無く、同じ1種でいい。でも、ホビーの世界では分けてもいいだろう
 
てな感じ。うーん、確かにわかる。以下、宮の所感。

1.確かにメキシコ、ユカタン、ミツユビって、顔が似てる。寸詰まりで丸っこくて、女性で言えば、"ソース顔"。対してフロリダ、ガルフ、トウブは、すらっとした面長の、淡泊な"しょうゆ顔"。まあ中間的なものいるっちゃあいるんだけど、この分類はワカル。ちなみに宮の女性の好みは、スラッと長身の、富永愛的な淡泊しょうゆ顔だぜ!(←誰も聞いていない)

2.これも分かる!ミツユビ・トウブ・ガルフはパッと見似てるのも多いけど、フロリダだけは、絶対に違うじゃん?判別が難しいベビーも、一目瞭然だし。
それからみなさん、知ってます?フロリダって、性格が違うんだよ!他の亜種と比べて、明らかにスピーディー、身軽。そして、ビビリ!それこそ宮が、ビビったよ?明らかな性格の違いに。モエギみたいに陰湿な引き籠り屋さん(!)というのではなく、すばしっこい鉄砲玉というか… 明るいには明るいから、飼いやすいんだけどね。テレビ、雑誌などの現地レポに出てくるフロリダは、みな、"素早い"をキーワードに上げられている。
分子系統学的な客観的な根拠には欠けるけど、この特異な性格は、独立種としての裏付けとして、ちょっとは考えてもいいんじゃないかな。

3.ニシキに関しては、昔のクリーパーでも言われていたね。確かに、典型的な個体でない限り、曖昧なものが少なくない。しかしわずかな差異にこだわるのが趣味の醍醐味。少なくとも日本では、ニシキの南北分類は続くだろうね。だって、そのほうが面白いじゃん!
 

〜 今号は、熱すぎる。その弐に続くぜ!
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2013年07月01日

は虫類専門誌 クリーパーNo.66レビュー!

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ようやく今号も届いたよ、クリーパー。待ったなあ・・・ 最近は一か月遅れが、デフォルトになってるよ。しかもショップのほうが、入荷が早い!一年分定期購読なんだから、そこは頼みますよ・・・

1.ミミナシオオトカゲ、ついに来日!
 
なんなんだ、この珍妙な生き物は!トカゲに明るくない宮っ子、そんな生き物がいるらしいことは知っていたのだが、どんな生物かは全く知らず。和名からしてモニターの仲間かと思ってたけど、こりゃぜんぜん違うね。本文中にもあるけど、サンショウウオとドクトカゲとワニトカゲとアナコンダを足して4で割ったような?しかも木登りが上手だとか、なんなんじゃい。
餌を採るシーンも貴重らしいが、それじゃあこの木登りの写真はそれ以上じゃないの?相当粘ったんだろうなあ。

2.繁殖最前線
数年前に入荷があったきりの超珍トカゲ、コブハナアガマ。それがしっかり殖やされて、すでにF2も視野に入っているなんて。こりゃあとは成熟を待つだけ、時間の問題だね。欧米の最先端マニアにも引けをとらない、日本の底力!
そして、アッサムセダカガメ。オスの多頭キープが印象的だった。ふつう、オスって1匹いればいいってなりがち。それが一番、効率的だから。でも、盛らないオス、少なくないんだよね!それを競わせ、ペアリング。優劣は絶対的なものではなく、相対的なものであって、他のオスを追い払えれば、自分に自信がつくみたい。
ウチのアメハコはミツユビ以外単独オスだから、ちょっと異亜種でけしかけてみようかねえ。

3.イベントレポート
今年もシーズンが始まった!すでに東レプ、九レプ、ペット爬虫類コンテスト… 特にコンテストは、群馬なのによくみなさん行くよ。しかもこれで13回目!ようやくこの趣味が根付いたころからあそこでやってるなんて、すごいことだよね。


さて、今後の宮っ子は、JRSへ参戦予定。ホテルは取るか?取るまいか?去年は朝から行ったけど、1日じゃあちょっと足りなかったもんなあ。今年は法令改正もあるし、動きを見定めるため、ガッツリ行ってこようかな?
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2013年01月26日

書籍レビュー 爬虫類・両生類BIBLEW

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おお、これだよこれ!これぞBIBLE。野趣溢れる写真の数々、美しいレイアウト。待ち侘びていた世界観が、4作目にして蘇った!
前回のカメに特化したBIBLEVに反響があったようで、今回はトカゲ・ヘビの有鱗目にクローズアップ。1作目から7年を経て続々と紹介される種類たちに心躍る。
 
そこかしこに挿入される広告も、飼料が充実して来たり、熱帯魚店が片手間にやってたショップが専門店に置き換わってきたりと、この7年にしてだいぶ時代が変わってきたことを実感する。もう存在しないショップが多数なのは前作に倣うことろだが、この時代のものは生き残りも少なくない。

BIBLE1、2のインパクトがあまりに強く、またノスタルジー補正が掛かっているので宮っ子のイメージではそれらには及ばないが、爬虫類のビジュアルを前面に押し出したこのシリーズは、名著。ショップで見かけたら、ぜひ手に取ってもらいたい。
 
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マクロレンズで、クローズアップ!
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2013年01月24日

書籍レビュー 爬虫類・両生類BIBLEV

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BIBLEBIBLE2から6年を経、平成初期の爬虫類バブルも落ち着いた後に発刊された、待望の続編。爬虫類・両生類すべてを扱った前2号とは異なって今回はカメに特化しており、進化した新たな伝説を築き上げるかに思われた−
 

が、まったくの期待はずれ。写真はイマイチだし情報量は少ないし、誤字脱字がそこかしこ。写真違いのカーニバル、見本市、オンパレード。レイアウトや字体も、前2号の厳粛たる雰囲気は微塵も感じられない。トップだって初号の使いまわしだし、写真の質落ちたよねえ・・・ 以前の完成度が高かっただけに、あまりに落胆させられた。
ネットも未発達、まだまだ情報の少ない時代ゆえに買ったけど、どうしちゃったの?フェア・ウィンド社。「BIBLEはUで終わった」との声は数知れず。
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2013年01月22日

書籍レビュー 爬虫類・両生類BIBLEU

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先日紹介した、BIBLEの続編。
 
パッと開いて視覚に訴える美しい写真とレイアウト、学術書の如き製本をそのまま踏襲する。
 
前号では紹介し切れなかった種を中a心に扱っているため、対象種はややマニアック。さらに色彩変位やタイプ別など、マニアをも唸らせる要素を持っている。 
 
 
基本的には前号に準じるが、時おり挟まれるニュースが刺激的なスパイスに。アメリカの広い土地事情ならではのケヅメリクガメ一軒家、見たことも無い真紅のトマトガエル、現代まで語り草となる衝撃的な虫食い模様のパーケリー。
 
 
あまりに先進的で恵まれた海外の爬虫類事情に、果てない憧れを抱いたマニアたちは少なくあるまい。暗中模索の黎明期に爬虫類・両生類の確固たる礎を築いた、伝説ここにあり。これを超える書を、私は知らない。
 
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あえて呼ぼう、"パーケリーナガクビガメ"。発刊から20年が経った現在でも、この写真にあこがれて飼育を始めたという愛好家は少なくない。
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2013年01月20日

書籍レビュー 爬虫類・両生類BIBLE

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20年以上前に発刊された、爬虫類書籍の草分け的存在。
 
 
総勢数100種の爬虫・両生類を、写真家・内山りゅう氏を初めとするプロカメラマンの美しい写真とともに紹介する。
 
流通の中心がWCであった時代、飼育環境下でいかにも収容された感のある生体ではなく、野性味溢れるカットの数々。種ごとに特徴、飼育法、流通状況などを詳しく解説し、現在の知見からすれば分類の混乱や明らかな誤同定も散見されるものの、何もかもが手探りであった時代にこれだけ先進的で体系的な完成度を誇ったことに、驚きを隠しえない。 
 
飼育・繁殖技術が向上し広く浸透した現在では、知識として改めて得るべきものはない。しかし条約や法によって流通が禁止されたもの、種としては流通していても採取地が変わったために現在では全く見ることのできなくなったタイプなど、今だからこそあっと驚かされる再発見が少なくないのも事実。

ワイルド感溢れる異形の者たちに思いを馳せ、技術が未成熟な当時の試行錯誤ぶりに過去の自分を重ね合わせ、若き日に通った名店の広告や"プライスリスト"の文字にノスタルジーを感じ取るー そんな楽しみ方があってもいいのでは、と思わせてくれる一冊。

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宮っ子は中学時代、擦り切れるほどこの書籍を読み漁った
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2013年01月14日

は虫類専門誌 クリーパーNo.64レビュー!

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さあ、今回も届いたクリーパー。一時発刊が遅れてたけど、最近はしっかり送られてくるようになりました。続きを読む
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2012年11月01日

は虫類専門誌 クリーパーNo.63レビュー!

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半年ほど前から定期購読している、クリーパー。最新号が届きました!



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