2017年04月17日

春の目覚め 〜 モエギハコガメ

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今年は春先が寒かった!いつもなら桜が満開の頃なのに、完全につぼみのままだった4月上旬。お陰でお花見が、蕾見になりましたとさ。

しかしここ数日は打って変わって、夏日に迫る勢い。この暖かさで、土中のハコガメたちも一気に冬眠空けした。これは、冬眠していたモエギ。既にロッカーで起きていたらしく、解放したその日には餌をバクついていた。

2017年03月27日

蜂の子に偲ぶ、那須野が原開拓史- その3

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以上が、那須野が原開拓100周年を記念して発行された、この地方の歴史書に書かれていたことだ。こういうことに明るい者が親族にいたらしく、菩提寺など方々を駆け巡って調べ上げたのだという。親戚の法事で集まった際この史書を頂き、宮は初めて先祖の系譜に触れた。この移住の際、利平一家に加え、信州から数家族が応じたらしい。また定住後も故郷から新たな開拓民を募集したため、那須野が原の一角を、信州出身者ばかりが占めているのだという。

この一角でしか行われない、蜂の子採り− それは遠い昔、信州の先祖が那須野が原へ開拓民として移住した際、故郷の風習を持ち込んだものだった。私はやったことがないのだが、母の世代までは普通に行われていたらしく、また本家筋で5歳下の従兄弟も、幼い頃に父と興じた覚えがあるという。祖母宅地区は信州由来の者が集住しているため、この一角でのみ、信州で盛んな蜂の子採りが見られたというわけだ。

近年では新興住宅地も開け、森もだいぶ減ってきた。従兄弟も真新しい住宅で今時の暮らしをしているため、6代目の彼がおそらく、蜂の子採り最後の継承者。元気な男児を設けているが、もう7代目に伝えることもないだろう。私は、蜂の子を食べたことが無い。だがもし手に入れる機会があったなら、不毛の荒野を一面の美田に変えた先祖たちに敬意を示し、その一口を味わってみたい。

〜 完 〜
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2017年03月21日

蜂の子に偲ぶ、那須野が原開拓史- その2

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明治19年3月− まだ冷たい風の吹きすさぶ中、40歳の利平は妻子を連れ、先祖代々住み慣れた信州・飯田を旅立った。明治の経済激変による、事業の失敗。度重なる不作。そこに栃木県・那須野が原開拓の話が持ち上がり、利平は新天地を求めて足を踏み出したのだった。

今でこそ県下最大の農業地帯である那須野が原だが、ここは長らく人の住まない土地だった。ここいらの土壌はちょっと掘れば石ころがざくざく出てくる礫層だ。雨が降っても石の隙間からすぐに下層へ浸透してしまうため、保水性が悪く作物が育たないのだ。しかし国を挙げての殖産興業施策により、広大な原野に疏水(大型の用水路)を引き、一帯を豊かな田園地帯へ一新するというプロジェクトが始動。割り当てられた区画で所定の年数奉仕すれば永年分与するとの触れ込みで全国から開拓民を募り、それに応じたのが信州の利平だったというわけだ。
 
当時那須野が原へはまだ鉄道も通っておらず、険しい山を自らの足で越えねばならなかった。明治維新で追いはぎ稼業に身を落とした盗賊団も、脅威であったろう。利平たちは護身用の小刀を腰に、先祖の位牌を胸元に仕舞い込み、まだ見ぬ新天地を目指した。そして那須野が原へ命からがらたどり着き、文字通り汗水垂らしながら、荒野を切り開いていったと伝わる。

〜 続く 〜
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2017年03月17日

蜂の子に偲ぶ、那須野が原開拓史- その1

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私の祖母の家は、栃木県の北部― 那須塩原市にある。那須と冠するものの、観光地の"那須高原"とはまた違って、JRの西那須野駅にほど近い。高原はもっと北の方なので、祖母の家は平地ののどかな田園地帯にあるガチで昭和な農家だ。

そのあたりでは、イナゴの佃煮はメジャーな郷土食だ。秋になると田んぼに大量にイナゴが沸くので、まとめて捕まえて、佃煮にする。秋に祖母の家へ行くと、だいたいお土産に持たせてくれる。高校生の頃、秋になると母が作ったお弁当には、毎日のようにイナゴの佃煮が入っていたものだ。

祖母の家では、少し前まで"蜂の子採り"をしていた。蜂の幼虫や蛹を捕まえ、これまた佃煮にして食べるのだが、広大な自然の中で蜂の巣をピンポイントで見つけるのは難しい。だからカエルの肉などで働き蜂をおびき寄せ、蜂が肉に夢中になっているうちに、目立つ色をした布を糸で素早く、働き蜂に結び付ける。あとはその布をつけた蜂が飛んで巣に戻るのを、追いかけて巣を狩るわけだ。

これは栃木でも、山間部に行かなければ見られない風習のようだ。平地の田園地帯では、ほとんど見られないとされる。しかし平坦な田園地帯のど真ん中の祖母宅周辺では、ふつうに見られた光景だ。宮は以前から、これに興味を持っていた。最近歴史を紐解いて初めて知ったのだが、祖母宅地区での蜂の子採りには、この地域の近代史が密接に絡んでいることが分かった。
 
〜 続く 〜
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2017年03月07日

浅く眠る者

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屋外冬眠場を見に行った。ここのところ天気予報の値よりも、体感の方が暖かく感じる。冬眠中のアメハコたちも気配を感じ取っているようで、深い土中に潜っていたのが、だいぶ上に上がってきているものもいる。
タグ:冬眠
posted by 宮っ子 at 19:38| Comment(0) | TrackBack(0) | ミツユビハコガメの呟き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月05日

春のみーちゃん

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最近暖かくなってきたので、外の野良猫たちも活発になってきた。


カメもそうだけど、猫も発情の季節か。外の野良猫の姿が目に入ると、みーちゃんは途端に窓へすっ飛んでいく。みーちゃんはテリトリーを主張するかのようにガンを飛ばすが、意に介さないのが野良猫。みーちゃんがガラス越しに外へ出られないのを察しているようで、ふてぶてしく余裕かまして日向ぼっこしている。

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おすましみーちゃん。
タグ:みーちゃん
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2017年02月26日

クリーパーNo.77 コブイモリと山の亀

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○ベトナムコブイモリ
ベトナム北部の山間部に位置し、避暑地として人気を集めるタム・ダオ。観光ホテル周辺でも見られるこのイモリは年間を通して渓流中で発見され、冬眠はしないと書かれている。深い森に囲まれているため、乾季でも夏眠の必要はないようだ。ウチにもいるモエギはこのへんでも見られると、別の筋で聞いたことがある。

○ホンコンコブイモリ
香港島において、標高30〜940mの緩い流れの小河川周辺に棲むという。山間部だが、高山というほどでもない。鬱蒼とした常緑広葉樹林に囲まれ、薄暗い林床を生活の場にしている。生息地の水温は冬でも12.5℃を下回ることはないとされ、不活発にはなるんだろうが、これまたガチな冬眠をすることはないようだ。
冬は乾季で涼しく、日本のサンショウウオなんかと同じく、冬に繁殖活動を行うらしい。なおウチにもいるミスジハコガメも、香港島に分布している。

 ※ ※ ※

緯度的には亜熱帯に位置しながら山間部のため、冬はそれなりに寒くなる。だが温帯みたいに氷が張るほどでは無く、せいぜい動きが鈍る程度ということのようだ。これ、モエギやジャノメとドンピシャ。どちらも亜熱帯の山間部、森林棲の種類だ。これらのカメについて具体的なデータは乏しいが、生息地も近いので、おそらくこれらのコブイモリ類と似た環境に棲息していると思われる。
暑すぎず、寒すぎず― 日本の本土より遥か南だけど、人間にとってもコブイモリの地域の方がずっと暮らしやすいんじゃないかこれ。
何気なく開いてみたら、具体的なデータが載っていて亀飼育にも大変参考になる回でした。
タグ:みーちゃん
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2017年02月22日

最新号のクリーパーNo.77 その1

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2月になって、ようやくクリーパー77号が届いた。隔月誌のはずだけど、届いたのは半年ぶり?7月の大阪れぷタイルズフィーバーレポが載ってるって、なんなのよ!いま2月だよ、U田川さん!(笑)しかしこれだけ濃い雑誌もそうそうないので、今後も楽しみにしております。今回とてもためになったのは、以下。
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posted by 宮っ子 at 21:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 戦慄の書籍レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月21日

越冬するカントン

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また真冬日が戻ってきたが、無加温とはいえ屋内なので活動停止にはならないのがカントンだ。最近暖かい日もあったので、そんな時はけっこうゴソゴソ動いてる。泳ぎが巧みな亀ではないので、越冬も水深は浅く。たまに外に出して、乾かしてやると皮膚病にもなりにくい。
タグ:冬眠
posted by 宮っ子 at 19:48| Comment(0) | TrackBack(0) | カントンクサガメの轟き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする